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高知白バイ事件 再審請求 嘱託鑑定

2012年07月02日 01:40

 

初めに

 6月27日 高知白バイ事件三者協議の一環として、嘱託鑑定人の証人尋問が高知地裁で行われた。この証人尋問は非公開だったため、詳細な内容はしばらくの間は入手できないと思う。断片的にはいくつか入ってきているが、ブログ解説当初からの常連さん(警察・検察関係者含む・・笑)でも内容の把握は難しいとおもう。 今回の証人尋問は、昨年11月に実施された嘱託鑑定内容に関して行われたもので、その嘱託鑑定内容もほとんど情報公開されていない。よって、いきなり証人尋問の様子を伝えてもなおさらわかりにくいと思われるので最初に嘱託鑑定の内容をここに記載しつつ、矛盾点を指摘することにした

 その後 証人尋問にて、嘱託鑑定人は弁護側の指摘した矛盾に如何に答えたのかをお知らせする予定。

 

Ⅰ 嘱託鑑定内容 

 嘱託鑑定人が高知地裁から嘱託された鑑定事項とその鑑定結果を下に記す。 なお鑑定内容について、内容の省略はしていない。

A 現場に残されたスリップ痕様のもの、及び路面擦過痕様のものは本件事故によって印象されたものか否か

  
鑑定結果 A

 タイヤ痕様の物は「白バイ衝突によるスクールバス前輪の横滑り運動の痕跡」 路面擦過痕は「白バイが転倒後に引きずられた車体の金属擦過痕」と鑑定した



B 上記Aにおいて本件事故により印象されたものと考えられる場合

 
 1) スリップ痕、路面擦過痕の印象の経過はどのようなものか
  

鑑定結果 B-1

 事故現場に印象された2条のタイヤ痕の生成機序は、スクールバスが移動している時、右横方法からの白バイの衝突によってスクールバスが左斜め方向に偏向(横ずれ)したため、タイヤと路面の間での横滑りによって生成されたタイヤの横滑り痕と考えられる
 路面擦過痕の生成機序は衝突直後の横転により車体の右側が路面に接触し、スクールバスの移動によって起きた白バイの引き摺り(回転を伴う)によって生成された金属擦過痕と考えられる


 2) スリップ痕、路面擦過痕について

 ア) 左右のスリップ痕が平行に印象されていない理由 (いわゆる逆ハの字スリップ痕となった理由)

  注 裁判所は前輪2本のタイヤ痕が平行でないことを認めてくれた

鑑定結果 B-2-ア


  タイヤが横滑りした場合、車体の傾斜や滑り方向によって左右のタイヤに起きる軋み(横ずれ)のていどが違ってくる。この場合スリップ痕の形状が左右で異なってくる。図1


図001


 また、スクールバスが横滑り移動した場合、車体の偏向角度によって図2に示す通り、左右のタイヤによって生成されるタイヤ痕の幅(トレッド)が異なってくる

図2

図002 

以下次回へ続く

 

 鑑定書は本文28Pの内容。今日掲載した内容は4Pの途中までです。今回の鑑定内容にもかなりの矛盾が含まれているが、そういった指摘も一通り、鑑定内容を掲載したうえで指摘していく予定。


しかし。それでは常連さんも面白くないでしょうから少し補足説明 

図1に関して、

鑑定人はタイヤのよじれによって、タイヤ接地面が違ってくる(タイヤ痕の幅が違う)から左右の形状が違うし、タイヤ痕は平行でなくなると言いたいのだろう。
しかし、2本のタイヤ痕の幅はほぼ同じで、図1のように左右のタイヤで接地面が違うなら、図1右のタイヤのようにタイヤ痕が強く接地したところとしないところで痕跡に濃淡が生じるが、写真ではそのような濃淡は一切ない。

 
参考写真 ⇒ こちら

図2に関して

 前輪のタイヤ間隔が広くなる理由をこの図で説明できるとは思えないが、仮にそうであったとして、図2の通り前輪が動いたとしても後輪の動きはどうなるのか?

 また、嘱託鑑定書では、事故現場にスクールバスの後輪のスリップ痕が残っていない理由を、後輪の横滑り距離が少ないため、後輪は横滑りしていないとしている。しかし、図2のようにバスが移動すれば、前輪よりも後輪の横滑り距離が大きくなるのではないか

 
 と、補足説明をしてもわかる人にはわかるかもしれないが、「な~んのこっちゃ?」で終わる人が多いと思うので、本題に入るのはしばらくお待ちください
  

 次回掲載予定は以下の鑑定結果

 イ) スリップ痕の先端部分が特に濃く印象されている理由 (いわゆるオタマジャクシ痕の形成理由)

 ウ) スリップ痕にはタイヤの溝が印象されているか否か。されていない場合はその理由 


 続く


                                             
  


                                               

 
 

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コメント

  1. 蛇足 | URL | nBbR0o8o

    Re: 高知白バイ事件 再審請求 嘱託鑑定

     タイヤ痕であると鑑定するのに必要なのはゴムの付着以外にない。形状や色は2の次3の次。ゴムの付着を示すことなく何をホザイテも空論。おとぎ話。この鑑定人は素人以下。写真はその先端がタイヤの不接地範囲にまで及んでいるのだからゴムの付着は無く、タイヤ痕ではないという証拠以外の何物でもない。よって、鑑定結果は虚偽。

    「先端部の15cm以上はタイヤが触れていないからゴムは付着していないんですよ。じゃ、どこからがゴムが付いているんですか?どこからか示せます?できないでしょ?全部ついてないんですよ。貴方の言っていることは、おとぎ話でしょ?」

  2. 管理人 | URL | -

    Re: 蛇足様

    コメントありがとうございます。

    路面の付着物がゴム質であるかないかが重要であるとのこと。その通りです。

    本件ではタイヤの不接地面まで、黒い物質が付着していることも事実です。

    この鑑定人は、タイヤ痕が本物であることを前提に事故形態の説明を試みてます。前提というよりは絶対条件なのですが、タイヤ痕が本物であるか否かについて一切の考察を行っていません。

    ただ、タイヤ痕が本物であるという前提から、事故形態を考察し、仮定から導き出した事故形態を根拠に、タイヤ痕を本物と主張したいようです。

    また、鑑定人の著書によると、タイヤ痕は「摩擦熱で溶けたアスファルト成分によるもの」という記述があり、その辺りでゴム質の有無から逃げているようです。そうなれば、今度は 蛇足さん指摘のタイヤ不接地面でのタイヤ痕はどうなるのだ。という矛盾が強調されるわけです。

    今回の鑑定内容に対する意見書(反論)は8月頃に提出の予定です。いろいろなご意見お願いします

  3. 石井 | URL | -

    そもそも

    私は冤罪確定派ですが、あえて反論。
    実によくできた鑑定だと思いますよ。いまさらですが、鑑定事項ABに問題がありますよ。原点はブレーキ痕の長さです。そこだけを確実に要請しとけばよかったものの、それ以外は物理的にどうとでも理論付けできます。管理人様がおっしゃる後輪がどうこうは物理的に問題ありません。車体前方に力が加わっただけでは後輪はデフが働くので何の影響もありません。横滑りは起きない。つまり鑑定に矛盾がない。あと接地面とタイヤのゴム質がどうしたなどは現物(事故車両やブレーキ痕)が残されていないのなら無駄なことです。この鑑定でうまく逃げられちゃったところですが、私も支援者の一人です。この鑑定を崩すには力学的観点で突いていけば矛盾がでます。時速10Kmのバスに白バイでどんだけの力を加わえればそのような横滑り痕が印象するか?想像できますか?
    仮にバスが動いていたとしても、相当のスピードで体当たりしたことになりますよ。
    ゴム質だの平行じゃないなどどうでも説明できます、わたしですら。でも長さは説明できませんよ、一休さんでも。
    争点を原点に戻しましょう。

  4. 管理人 | URL | 02QnOYzI

    石井様

    コメントありがとうございます

     鑑定書の最重要ポイントはタイヤ痕です。その中でも「長さ」に関しては鑑定人も苦労している様子がうかがえます。

     「他の部分はどうにでもなる」というご意見ですが、そこはそこでつぶしておかないと危ないというのが私の考えです。

     名張再審棄却決定が良い例でしょう。争点にもなっていない箇所を最重要視し、独自の推論で結論を導き出しています。

     この鑑定書のよくできているところは、物理や科学を抜きにして「裁判官に委ねている」ということです。判決文の書き方を熟知しているというか、再審棄却理由として、裁判官はこの鑑定内容を決定理由に盛り込みやすいと思いますよ。

     タイヤ痕の長さについては、こちらも最重要部分の一つしているところです。

     おいおい資料も出していく予定です。

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