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高知白バイ事件 再審請求 嘱託鑑定9

2012年07月07日 17:54

高知白バイ事件 再審請求 嘱託鑑定9

いよいよ本題に突入・・・
(  )内の内容は私のメモ


スクールバスと白バイが衝突した時の態様
 P20
(スリップ痕様の物がバスの横滑り痕であると認定した理由)

これまで事故現場に印象されたスリップ痕様のものや、路面擦過痕様のもの、スクールバスや白バイの車体に生成された変形・破損や痕跡は客観性の高い物的証拠である

この物的証拠と事故の態様の関係について解析する

痕跡は無秩序に見えるが、事故態様の中で生成されている限り、物理の法則に則って生成される
(つまり、物理法則に則してない場合は、事故によって生じた痕跡ではないという事だナ)

従って、痕跡の生成理由・時間的順序・異同識別(整合性)ができた場合には、事故の再現はかなり高い精度で可能となる

痕跡がどの様に生成されたかを考察するためには、スリップ痕や路面擦過痕の種類や外見的特徴、またその特徴の変化が衝突や転倒した時の態様のうち、どの要素の変化によるものか解析する日地用がある。


スクールバスの事故態様とスリップ痕

スクールバスが交差点を右折しようとしていたことには争いがない。
参考 図1

白バイはスクールバス右横フロントバンパーに横から衝突したことは明らかである

先に写真1・2で示した通り、自動車の側面部に衝突を受けると、自動車は衝突を受けた方向に押されることになる

写真1                                 写真2
写真1   写真2

写真1 バイクの速度 70km/h 自動車停止
写真2 車両速度不明 2台とも等速で移動


図4は、側面図に衝突を受けた時の衝突部位の違いに移動の際を示したもの

図4
図4 
↑ (実際の重心移動はこうはならない 重心を中心とした回転運動になるのがまともな法則)

図4から分かる通り、白バイがスクールバスの重心位置から離れて衝突した場合、スクールバスは車体前部が左側に容易に移動(偏向)することがわかる
(前が左に滑れば、後ろはどうなるのか? 図4では右に滑らないどころか。左後輪はバックしている)

スクールバスの前部を主に横方向への移動が生じだ場合、タイヤの回転する向きに対して、左側にバスの前部が移動(横滑り)することになる

ところで、走行中に急ハンドルをきると車体に回転運動が起きて、タイヤの回転する向きと車体が移動する方向が異なり、タイヤと路面との間に横滑り運動が起きる

すなわち、タイヤが回転する方向から少しでもスリップ角が付いた向きに自動車が移動すると、タイヤと路面の間に滑りが生じる

横滑りした場合 図6に示したタイヤの縦滑り摩擦と横滑り摩擦を比較した実験データーから分かる通り、ブレーキ制動の時と同じような、タイヤと路面との間に摩擦力が生じる(添付資料2)

図5                                        図6
図5  図6

タイヤと路面の間に摩擦力が生じした場合 写真4のような横滑り痕が生じる

写真4
写真4 

この横滑り痕はタイヤの回転方向に刻まれた溝と別の方向に移動するため、先に示した図3に示す通りタイヤ痕には溝が印象されない。

図3
図3

上記した通り、白バイがバスに衝突した時、運動力学の法則に従って生成されるスクールバス前輪によるタイヤ痕と、本件事故現場に印象されたスリップ痕様の物が良く符合している。


高知白バイ事件・再審請求・嘱託鑑定8

2012年07月07日 16:30

高知白バイ事件・再審請求・嘱託鑑定8 P17

(証拠などから認定できる事実)

3)スクールバスと白バイの損傷状況

スクールバスと白バイに生成された変形・破損の部位や状況から、衝突した時の姿勢や速度などが推定できる。
スクールバスのフロントバンパー右サイド部に白バイの前輪が衝突したことは明らかである

〇スクールバスと白バイが最終停止した時の状況

写真14
       
                         

       
写真14
 写真から分かる通り、白バイはスクールバスに対して、ほぼ平行に停止し。潜り込みや噛み込(合体)等は観察されない



 
〇写真15は、白バイの前面部が衝突したスクールバスの変形・破損部位を撮影した写真である

   
写真15   
 
 

 写真からからる通り、フロント・バンパ右側部が座屈し、車体内部にまっすぐに押し込まれていることがわかる。
また 構造強度の強いフレーム(構造材)の変形・破損は写真で見る限りは観察されない



〇写真16は白バイの変形・破損状況を撮影した写真

     
  
写真16    

写真から分かる通り、白バイの前輪前部の変形。破損はなく、タイヤもパンクしていない。また。衝突速度が高い時に交代するフロントフォーク部の変形も写真で見る限り監察されない


〇写真17は白バイの右側面に生成された擦過痕の部品を撮影したもの。

   写真17  
写真から分かる通り、白バイの右側面部に装備されたリヤバンパーぶやマフラー部、排気管部に路面と接触した時に生成される擦過痕が観察される。また、生成された擦過痕は、擦過方向が異なっている。



前述したスクールバスと白バイの変形・破損・痕跡の状況から以下のことがいえる

① スクールバスのフロントバンパー右サイド部に白バイの前輪部が衝突した

② 白バイが衝突した際の姿勢はほぼ直立した姿勢で、ほぼ直角に近い角度で衝突した

③ 白バイの前輪部(タイヤも含む)やフロントフォーク部には顕著な変形・破損は観察されない

④ 白バイの右後方バンパー・マフラー部・排気管部には擦過痕が形成され、擦過痕の方向がそれぞれ異なっている





          
     

高知白バイ事件 再審請求 嘱託鑑定7

2012年07月04日 02:44

 高知白バイ事件 再審請求 嘱託鑑定7

本件の証拠によって認定できる事実      鑑定書P14

1) 現場の道路環境

以下鑑定書要約

中央分離帯が設けられた片側2車線、右折レーンが設けられた交差点
自歩道幅員   5m
車道幅員   10m (右折レーン3m含む)


現場の見通しは極めて良好である   (lm767注釈 争い有) 

スクールバスの停止位置は現場道路をほとんど塞いでいた   
  


参考資料
 高知県警作成見分図(クリック拡大)

  見分図


2) 事故現場上の痕跡
 
写真11 

 現場写真 055 クリック拡大 

写真から分かる通り、スクールバスの右前輪の後ろ側にはスリップ痕様のものと、白バイが転倒している後ろ側には路面擦過痕様の物が観察される

スクールバスの右前輪後側に認められるスリップ痕様の物の特徴として、印象尾の程度が薄く、タイヤの溝が生成されていない

白バイが転倒してる後側に認められる擦過痕様の物の特徴としては、最初に印象した擦過痕はスクールバスに対して直角の方向に生成され、最後にはスクールバスの進行方向に生成されている。また、生成された路面擦過痕の濃度はすべて均一である。
 

写真12 

 写真12 クリック拡大 

写真を確認する限り、2条のスリップ痕様の物は平行に印象されているように見えるが、2条とも縦筋が観察されない。
なお資料によると左のスリップ痕様の物は若干カーブしている、2条のスリップ痕の間隔は徐々に広がっていると言われている。

参考資料こちら


写真13  

 写真13   クリック拡大
 

真13は、スリップ痕様の物の終端部が濃く見える状況を撮影した写真であるが、写真12には顕著に見えない。

前記した本件事故の路面痕跡からの以下のことが言える

①スクールバスが最終停止した右前輪タイヤ位置の後方にタイヤのスリップ痕世のモノが観察される

②スリップ痕は薄く、タイヤの溝は観察されない

③左スリップ痕は若干カーブしている

④スリップ痕の先端が濃く見える写真もあるが、先端が濃く見えない写真もある

⑤白バイが最終停止した位置の後方には路面擦過痕(金属擦過痕)が観察される

⑥路面擦過痕の印象始めはスクールバスに対して垂直方向に生成され、円弧を描き、横転した白バイに近い最終部はスクールバスにたいして平行に印象されている

⑦路面擦過痕の印象程度(濃度)はすべて均一(均等)に印象されている。

以上


続く

 
lm767 注釈
写真11.13は実際に掲載された写真とは違いますが、鑑定人が指摘している部分を撮影している点において変わりはありません。


次回は 3)スクールバスと白バイの損傷状況です。

高知白バイ事件 再審請求 嘱託鑑定6

2012年07月04日 01:15

高知白バイ事件 再審請求 嘱託鑑定6

金属擦過痕の種類と発生機序(プロセス)  鑑定書P12

(中略)

金属擦過痕は路面に接触した金属部分の形状や、負荷の大きさによって生成される金属擦過痕の状況が大きく違ってくる。例えば、金属部分が板状の場合はアスファルト路面上にほとんど傷をつけないで、削り落とされた金属粉の付着となる

事故現場の路面等に印象される金属擦過痕は大別して以下の3つがある

イ) スクレープ痕 (幅広金属擦過痕)

 衝突によって転倒したときの車体金属が路面と擦過し、削り落とされた金属粉が路面に幅広く付着した場合に生成される。

 この時、アスファルト路面上には傷をつけず、その傷を指で感知することはできない。


ロ)スクラッチ痕 (幅狭金属擦過痕)

 
 衝突によって破損した部品や転倒した時の車体金属部が、路面と比較的狭く擦過した時に、金属部が路面に強くこすりつけられ、削り落とされた金属粉が路面に多く付着した場合に生成される

 
 スクレープ痕に比較して濃く印象され、細く短く生成されるが、アスファルト路面上に顕著な傷をつけることはない。

ハ) ガウジ痕   (えぐれ痕)

 衝突によって破損した部品やナット部等の突起が、強く路面に押し付けられた時に生成される。形状は狭い溝状となり、車両同士が衝突した時の最大押し込み時に、押しつぶされた車体と路面が接触した時に生じる



鑑定シリーズ4~6は鑑定人が今回の鑑定に際して、使用した用語の定義つけを記述したものと言って良いでしょう。




高知白バイ事件 再審請求 嘱託鑑定5

2012年07月04日 00:38

高知白バイ事件 再審請求 嘱託鑑定5

事故現場の路面上に生成される痕跡について (鑑定書P9)
(以下要約)

(1) タイヤ痕の種類とそのタイヤ痕の発生機序

タイヤ痕の種類

イ) スキッド痕 (縦滑り痕)
ロ) ヨーイング痕(横滑り痕)
ハ) 転写痕
ニ) こすり痕

イ) スキッド痕(縦滑り痕) (これより原文まま)

 
路上でよくみられる代表的なタイヤ痕。車両が急ブレーキをかけたときに、タイヤが路面にこすりつけられ、タイヤの表面(トレッド)のゴム質が剥離した場合に印象される

この時、タイヤは路面に対して、タイヤの向いている方向に、車両の進行方向に対して平行に縦滑り運動をするため、路面上にはトレッドの模様(タイヤ溝)による楯状のタイヤ痕が印象されることになる


ウ) ヨーイング痕 (横滑り痕)

単独事故などで車両が方向性を失って横滑り(スピン)運動した場合、路面上に印象される痕跡である。具体的には、タイヤの回転方向対して車体の横方向への移動(滑り)により、タイヤの横方向の力が起き、路面とタイヤとの間に横滑りが生じたときに印象される。


ハ) 転写痕

 滑らないで転動しているタイヤが、路肩の泥(土)、漏れた水やオイルなどの上を通過した時に印象される。タイヤのトレッドパターンが明確に印象されるので、容易にタイヤの識別ができる


二) こすり痕

 
大きな力(衝撃力)によって、瞬間的にタイヤが路面と擦過するときに印象される痕跡である。一般的に痕跡は短く、濃く印象される。衝突事故の現場などで車両が衝突力によって、進行方向が急激に変化した時に路面上に生成され、衝突地点を特定する根拠となる痕跡である



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